カテゴリ:銃( 22 )

AK47

そのうちHPでやることの先行・試作版。色々と改良を重ねていきますので、問題点がございましたらご指摘を宜しくお願いいたしまする。


【スペック】
原産国 旧ソビエト連邦(ロシア連邦でも後継の銃を製造)
全長 870mm
重量 4.3kg
口径 7.62mm×39 (「7.62mm」は口径。「39」が薬莢の全長)
装弾数 30発 (その他、45発ロングマガジン、75発ドラムマガジン) 


【開発経緯】
第二次世界大戦・独ソ戦争。負傷し病院へ搬送された戦車兵・ミハエル・カラシニコフは、侵攻して来たドイツ軍の小火器とその火力に感銘を受けた。
短機関銃で至近距離から弾を惜しげもなく吐き出し、旧式のボルトアクションライフルを装備したソ連兵は反撃できなかったことを悔やみ、祖国ソビエトのために自動小銃の開発に乗り出した。
戦車学校や鉄道工務で培った知識を活用し、様々な文献を参考にしながら、従来の複雑な機構ではなく、単純化を図った銃を造り上げた。それがAK47である。

45年には既にAK47の原型は完成していたが、カラシニコフの先輩であるセルゲイ・シモノフの造ったオートマチックカービン銃、SKSが先に採用されることとなる。
しかしSKSは装弾数10発でセミオートマチック射撃しかできない銃であったため、ソビエト軍はその2年後、本格的なアサルトライフルであるAK47を47年に採用した。

テスト段階で成功していながらSKSを採用した理由はわからないが、レシーバーを金属削りだしで造るAK47は採用から6,7年経ってから全軍に行き渡ったようで、配備までの代わりとしてSKSを配備したのかもしれない。(なおこの件に関してカラシニコフは「軍は私のものより権威あるシモノフを信用したためだ」と発言している)

なお「AKはMP44を基に作られた」とよく言われるようだが、カラシニコフ自身、MP44は参考にしただけと否定しているし、実際に構造を比べても大きく異なるようである。

【弾薬】
口径7.62mm×39は ドイツ軍の『Mkb42、Stg-44(MP43~44)』の使用弾薬、7.92mm×33に影響を受けたとされている。
この弾薬はフルサイズのライフル弾より射程は短くなるものの近距離での銃撃戦には十分な威力を持ち、さらに反動・重量軽減に繋がる。
重量の軽減は通常のライフル弾と同じ重量でもより多くの弾薬を携行することが可能となるため、現代の歩兵ライフルはほとんどがショートカートリッジとなっている。

一般的に口径の大きい弾は重く、かつKOPF(ノックアウトパワーファクター)に優れるといわれる。この7.62mm×39も同様で、初速こそ遅いものの、その重量は大きな差となり、ベトナム戦争から西側のスタンダードとなった5.56mm×45弾より威力に優れると言われている。
この威力云々は数値化しにくいものだが、実戦の伝聞からは「7.62mmなら撃たれた相手は確実に倒れる」そうだ。5.56mmのような小口径弾では、相手を撃っても倒れることはなく、
興奮した相手なら撃たれたことにすら気づかない。そのため、「相手を否応無しに倒れさせる」銃弾のほうが信頼性が高い、とされているようだ。
なお、弾丸ごとの「より相手を倒れさせられる」数値ならKOPFの公式から求めることができる。弾丸で人が倒れるのか否かは実際に人体を撃ってみないとわからないのだが、この公式はある程度の参考にはなるようだ。


【機構】
単純なガス圧利用式ピストン・ロータリーボルトを採用。この組み合わせはアーマライト系(M16・M4カービンなど)の例外を除いて、ほとんどのライフルが採用している。
現代ライフルの基本構造と言ってもいい。

弾丸を込めたマガジンを装着後、ボルトを引いて初弾を装填する。
トリガーを引く事によってコッキングされたハンマーが薬室の薬莢を叩き、初弾が発射される。
弾はそのまま発射されるが、発射に生じたガスの一部を、バレルの途中に設けたガスポートから取り込み、圧力でピストン・それに繋がったボルトキャリアーを後退させ、ボルトにつまみ出された薬莢はエジェクターに激突し、排莢される。
スプリングの力でボルトキャリアーが前進する際、再び次弾をエキストラクターがつまんで薬室に装填し、発射準備完了となる。
(シア・トリガーグルーブの説明はここでは割愛する)

弾丸がバレルを通過する際、火薬の燃焼で生じた圧力は相当なものとなる。ロータリーボルトは弾を装填するさい回転し、薬室を完全閉鎖させるもので、この機構がなければ弾丸がバレルを通過中にボルト開放・薬莢は排出され、エジェクションポートから危険な高圧ガスが噴出す。(「薬莢切れ」と呼ばれる現象)それを防ぐため、ボルトは堅固に閉鎖される必要があるのだ。


【特徴】
AK47の特徴はなんといってもその信頼性にある。
・単純な構造で、製造は簡単。極めて頑丈。荒々しく扱っても問題は起き難い。
・分解・掃除が楽。ただし掃除しなくても動き続ける。
・レシーバーが砂まみれでも動く。月刊GUN2003年5月号のレポートではメインスプリングに砂を詰めたが、問題なく動いた。
・土中に埋めて10年間放置してあったものを掘り出した。完全に錆びて白くなっていたが、弾を込めてトリガーをひくと問題なく発砲できる。(!)
・アメリカに入ってきたエジプト製品はフレームの付け根が10mm程度曲がっていたそうだが、射撃になんら問題はなかった。(!)

欠点としては
・ストックの形状と射撃の反動のせいで、フルオート射撃には適してない。(フルオート射撃は弾の無駄遣いですので、別にいいんです)
・射撃を続けると、ハンドガードが熱くなりすぎて手で持つことができなくなる。手袋を使うか、またはマガジンを持って撃つことになる。なおハンドガードに用いられている合板から焦げ臭いにおいがするそうだ……それって燃えてないのか?
・バレルが細くてバイブレーションを起こしやすく、命中精度は良くない。(AKの命中精度の問題はこれだけが原因ではない。ただ、精度は実用では問題のないレベルらしい)
・アッパーレシーバーが簡単に外れる。ロッキングがしっかりしてないようだ。ただし外れても射撃・機関部の回転に何ら不都合を生じない。
・リアサイトのタンジェントサイトが破損しやすい。
・一時期の生産品にはファイヤリングピンの強度不足があり、射撃中に割れてしまう。これはAKの信頼性を大きく覆すものだが、一時のものであり、症例はそれほど多くないようだ…?

欠点らしい欠点は些細なもので、むしろ長所のメリットが大きすぎて短所が霞むほどである。
これがAKのコピーと氾濫に繋がっていく。


【AKの亜種】
世界中、あらゆる国家や組織がAKをコピーしている。あまりに量が多いので詳しい説明は省く。
その中でも英国の特殊部隊SASで講習を受ける3種類のAKについて。
・本家旧ソビエト・ロシア製
・中国製
・チェコ製

なぜ三種類の説明を受けるのかは定かではないが、取り扱いに大きな違いがあるのだろう。
本家についてはとくに言う事はないが、中国製には銃剣着きのものがあるし、粗末な造りであるため発射の癖があるのだろう。ベトナム戦争などで大量に放出されたため、手にする機会が多いのかもしれない。
またチェコ製は機関部の構造が違う(FN FALと同系統の閉鎖方式・ティルトロッキングを採用している)ため?操作が異なるかもしれない。


【AKの現状】
「国家を救う」との名目で作られたこの銃は開発者の手を離れて、世界各地にコピー・売り渡され溢れかえり、世界各地の紛争で用いられて多くの人を殺し、「小さな大量破壊兵器」と呼ばれるほどになっている。
製造が簡単。癖さえわかれば取り扱いは簡単。紛争で兵士の人手が足りなければ子供に持たせればいい。
民族・地域によっては狩をするにも、結婚式で祝砲を上げるにも、紛争するにも用いられ、AKは本当に身近で手放せないものだ。
またテロリストの手に渡ることも多く「AKはテロリストの象徴」と言われる。

仮に日本本土で本格的な戦争が起こった場合、日本を支援する国があれば軍人はそこから銃を手に入れるだろうが、義勇兵に行き渡らなかった分は密輸入されたAKが補うはずだ。紛争・戦争には事欠かない存在なのである。
アメリカのM2ヘビーマシンガンと同じように、開発から一世紀近く経ってもAKは現役でありつづけるだろう。


参考
 月刊GUN・2003年4月号、5月号
 ヒストリーチャンネル 撃つためのデザイン AK47
 現代軍用ライフル図鑑(……は、家の中探したけど見当たらなかった。内容うろ覚えです)
 SAS戦闘員 上下巻
 その他多くの書籍・雑誌


海外のAKファンサイト
 http://www.ak-47.net/ak47/
 新旧AKのレビューが載ってます。マジで多い。


書籍でAKのことを詳しく知られるなら床井雅美さんの「AK-47&カラシニコフ・バリエーション」が良いそうです。私も欲しい。

ってネットで検索かけたら床井雅美さんの新しい本デテルー(゚∀゚)!!
“オールカラー軍用銃事典”マジでツボついてる……特にロシアとか中国とかチェコとか……こいつぁマジでいいっすよオヤッサン!!しっかし高ぇ!!(;´Д`)
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by CompoundBow | 2005-08-26 20:12 |

変態的な銃の愛し方

(以下、「CSS その2」での投稿で中略された箇所です)


私は現実では使いものにならない銃は好きじゃありません。
私はCoDでは貴重なサイドアームとしてルガーを重用してますし、
選択できる武器の少なさから次回作のCoD2ではラインフォイヤーの名前で初期SSに使われていたマゥザー拳銃も追加してほしいのですが、
現実では単に造形に凝ってるだけの銃は好きにはなれませんし、
それにジャミング連発・すぐ故障するような銃のどこが好きになれましょうか?

私はメカニズム・素材(鉄じゃなきゃダメ、ではありません)
・実績(単に問題なく作動するか)などそういうところから入る人間でして、
確かに雑誌を読んで「を、これは・・」と思うような物もあるんですけど、
本当に好きになるのはその製品の特徴を詳しく知ってからです。
なのでデザインでのみ世間で評判の良いものほど嫌う傾向にあります。

まぁ典型的なマニアってことですね (;´∀`) オタクでも可です。

少し訂正しますと、P.08もマゥザーミリタリーも
「当時の作動方式ではあのような形にするしかなかった」
「またはあの機構が当時の最先端技術である」ということを知ってますし、
メカニズムから見れば非常に好きです。ただ実用面とデザインでは好きにはなれません。




(言いたい事を書いたけど、銃に関心のない人がこれ読んでついてこられるのかは少し心配だなぁ・・・)
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by CompoundBow | 2005-05-03 17:11 |


※当Blogの投稿記事はあなたの精神健康を脅かす恐れがあります。 ※投稿した記事は日本語として言葉として意味を成さないBow言で書かれております。


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