台風のおかげで…

テストを受けに車で大学にいったら、「台風接近のため午後6時までのテストは延期」ときた。
今日のテストが8月8日に……。
あれですな、調整のために死刑執行を数日延期されたみたいですな。嬉しくないよ…。


余談ですが、上記の死刑執行のからみで、日本の死刑制度での死刑宣告から死刑執行の過程について少し書きます。
(注・大学の教授が講義で言われたことをうろ覚えで書いてます)

◆死刑執行まで◆
日本では裁判で死刑を宣告された死刑囚は拘置所でその日が訪れるのを待ちます。
その間、死刑囚の精神を沈着させるため様々な手管…カウンセリング等を施し、死刑と向き合わせるように仕向けます。
死刑囚の死刑執行は、彼・彼女の遺族の精神苦痛を配慮して一切外部に漏らされることはありません。死刑執行日についてはこちらのHPついて書かれてますが、執行のために絶対規定された日以内にしなければならないわけではありません。その理由、以下は推測ですが、日付を厳格にすれば判決から死刑執行の日が割り出せてしまい、重大犯罪になればなるほど(死刑が執行される犯罪はどれも重大犯罪ですが……)マスコミが加熱報道を行うことは明白であるから期日を設けてもその通りに実行しないのでしょう。
死刑囚は相応の罪を犯したため死刑囚となったわけですが(中にはとんでもない冤罪もあるのですが)、彼・彼女の遺族は何の罪も持っていません。上にも書きましたように遺族をマスコミの思慮の足りない報道から保護するためにも、死刑執行の期日は厳格にすべきではありません。
ちなみにポツポツと聞かれる話では、死刑執行は死刑の宣告からだいたい2年が経過したころ行われるようです。

◆死刑執行◆
死刑囚は死刑執行の部屋の前で幾分かの説明を受けたあと部屋に入るのですが、そこから執行に要する時間は、死刑囚に迷いを生じさせないために最短の時間で行われます。部屋の構造などをじっくり見る暇はありません。
死刑囚は皮手錠などで拘束されているため身動きが取り難く、よく言われる「13階段」を登る形式では階段をうまく登れない事例が多かったため、処刑のために階段を降りる降下式処刑台を用います。
(ちなみに教授の話によれば13階段の13はなにも特別な意味ではなく、建物で1階から2階に上がるために必要な段数は、天井の高さの兼ね合いからどうしても13になるだけとのこと。無駄に段数の多い階段がある家は相当天井の高い、豪勢な家である、とのこと)
首に縄をかけられた死刑囚は執行人の手によって床下が開き、首を吊ることとなります。
死亡に要する時間は人によってまちまちですが、最後は医師の確認によって死亡と断定されたとき死刑の執行は終わります。
なお処刑後の埋葬はどのようになされているかは分かりません。


◆私見◆
私は死刑にその必要性を感じません。
よく言われる、「死刑を存続させなければ犯罪者の増加を抑える事ができない」というのは誤りです。犯罪者の30%以上が量刑の重さを認識しながら犯罪を行っており、また受刑者の半数が再犯となります。そのような量刑の重さにモノを言わせる犯罪防止(これを一般予防といいます)は、啓蒙思想発達前の封建社会に見られた威嚇的な過酷刑罰の思想と同等です。その例として、18世紀、未曾有の工業革命を起こしたイギリスでは、社会問題の深刻化によって発生した犯罪者が全近代の過酷な刑罰を課せられても、一向に犯罪件数が減少しなかったことが挙げられます。

また日本では冤罪発生が多く、警察の誤り・故意によって犯罪者に仕立て上げられた者が死刑に処せられれば、あとで真実が分かれども取り返しがつきません。
刑罰は殆どが自由刑と財産刑で、ただ一つの例外として死刑だけが身体刑であり、また無期懲役(実際には15年で出所。平成17年1月1日の法改正でそれ以後の判決では最大30年まで刑期が膨れ上がった)の次が死刑というのは刑のバランスに欠けます。

また死刑廃止は加害者の死を望みながら何もすることのできない被害者、被害者遺族の感情を無視するものだという指摘もありますが、例え加害者が死刑となっても被害者の傷は癒えることはないと言われています。多くの被害者は加害者から何の謝罪も受けられない事、また裁判官、検察は被害者を司法の場から置き去りにしていることを不満に思っています。
現在これらの問題に対して、被害者又は被害者遺族を直接裁判へ参加させるドイツ式の裁判を、全国犯罪被害者の会(あすの会)などが提唱しています。また、被害者と加害者の直接面談によってお互いの事情・立場を知り仲裁を図る修復司法というのも注目されています

また現実にはどうであれ、国家は主権者たる私達の社会契約によって成り立ちます。それなのに自分達が自らの生命を奪うような制定をするでしょうか。現在の世論調査では死刑存続派が全体の70%で多数を占めますが、いざ法改正となり、私達が投票によって死刑の存続・廃止を決めることができるとしたら、本当に死刑が残るでしょうか。死刑は死刑として制定されたからこそ残っているだけと思うのです。(これは根拠に乏しく私の願望にすぎませんが……)死刑は立法の押し付け、それに対して毅然とした態度で反対を表さなければなりません。

ただ死刑を廃止するとしてもそれに代替する刑を用意する必要があり、具体的にどの刑が良いかは申し上げられません。考える限りで死刑に匹敵する社会的制裁・抹殺は終身刑ですが、果たしてただ犯罪者を社会的に抹殺すれば足りるのか。もっと言えばそれは本当に社会のためになるのかどうか。

刑罰というのは難しく、常にどの刑罰が正しいのか模索されなければなりません。
近代法黎明期にドイツの法学者は「懲役で5年以上経過すれば、囚人は二度と社会復帰できなくなる」と言いました。(この言葉も正確ではありませんが内容はあってるはずです)
実際考えてみてください、貴方が今突然10年後にタイムスリップしたとして、果たしてその社会に馴染むことができるでしょうか。
たった3年でも流行、情勢の変化によって社会は大きく変化しています。例としてPCがその処理能力を飛躍的に新化したのもたった数年の間です。10年では、全く別物の社会になっている可能性があるのです。
それに出所した元受刑者たちはただタイムスリップしただけには留まらず、前科というラベルを貼られています。本来刑期を終えたものは社会的な制裁を終えたものであるのに、社会が元受刑者に暖かい手を差し伸べることはまずありません。社会復帰はますます困難となり、行き場のなくなった彼・彼女は再度犯罪に陥ることとなるでしょう。

刑罰とは人の人生へ干渉することです。
確かに殺人や強盗、強姦などの重犯罪には相応の重い刑罰を課す必要がありますが、刑罰の内容をよく考えてみることも重要です。
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by CompoundBow | 2005-07-26 14:39 | 大学


※当Blogの投稿記事はあなたの精神健康を脅かす恐れがあります。 ※投稿した記事は日本語として言葉として意味を成さないBow言で書かれております。


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